このオムレツは映画に出てきたわけではないのですが、もし主人公があの玉子でオムレツを作ったらこのタイプだったんだろうな、と思う映画があります。それは「ライフ・イズ・ビューティフル」というイタリア映画。ユダヤ人収容所に入れられた家族の物語で、私はユダヤ人をテーマにした映画では「シンドラーのリスト」と並ぶ名作だと思っています。コメディ俳優のロベルト・ベニーニの演技がすばらしかったです。
ユダヤ人の男グイド(ロベルト・ベニーニ)はトスカーナのある町に引っ越してきました。そこで親が決めた婚約者がある身の女教師ドーラと出会い恋に落ちます。ドーラの婚約披露パーティから駆け落ち状態でドーラを連れ出し、二人はめでたく結婚。ジョズエという一人息子をもうけます。幸せな日々ですが大戦の影が濃くなり、ユダヤ人の強制収用が始まりました。
幼い息子とともに突然収容所に連行され、この後の過酷な運命を知ったグイドは、息子を守るためにウソをついてあるゲームを始めます。そのゲームとは「ここに集まった者全員でこれからゲームをする。減点、加点を繰り返して、1000点とったら、戦車をもらって家に帰れる」というもの。ナチ兵に追われたり、集団殺戮をされそうになったとき、とっさにグイドは機転を利かせて「見つからずに隠れ通したら50点だぞ」という風に息子に言い聞かせ、息子を怖がらせることなく、ナチの手から守り続けます。息子は最後まで収容所暮らしをゲームとして楽しみ続け、そして終戦前夜を迎えて・・・というストーリーです。
この映画は前半が大変ほのぼのしています。グイドとドーラのなれそめ、恋の発展が描かれていて、グイドがとても頭の回転が速くまたユーモアもあるという事が描かれます。だからこそ、後半の収容所でのグイドの言動が、鮮やかでそして必死なものに映ります。その前半と後半を合わせてみて始めて「人生は美しい」と言えるのでしょう。
玉子ですが、登場したのは3回。ドーラと初めて出会った農園で、グイドが「これでオムレツを焼こう」とドーラから玉子をもらうシーン、その玉子を間違いでドーラの婚約者の頭にかぶせてしまうシーン、そしてドーラの婚約発表でまたもや婚約者の頭に玉子が落ちてくるシーンです。男の料理のオムレツなので、その玉子でグイドが作ったとしたら失敗知らずのスペイン風オムレツかな、と思います。作り方はこんな感じです。
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